25.桃源郷
恋(こい)は不思議(ふしぎ)な生(い)き物(もの)なのね
心(こころ)に住(す)みつくだびに
生(うま)れ変(かわ)るみたい 輝(かがや)いてく
あなたの匂(にお)い この身(み)を染め
夢枕(ゆめまくら) 濡(ぬ)らせば
二人してこぎ出(だ)す 夜(よる)の河(かわ)
誰も知らぬ国(くに)へ たどりつく
ああ 時間(じかん)ごと流(なが)れて行(い)けるなら
過去(かこ)や未来(みらい)さえ 何もいらないわ
そっと優(やさ)しさに 抱(だ)かれて
夢は不思議な生き物なのね
夜明(よわ)けが来るそのたびに
いつもけだるいめまい 残(のこ)して行く
時間を越(こ)えて この身(み)燃(も)やし夢灯(あか)り ともせば
溶けてゆく素肌(すはだ)を 寄(よ)せ合(あ)えば
二人だけの闇(やみ)を漂(ただよ)うの
ああ 生命(いのち)まであなたにあずけたら
愛の言葉(ことば)など 何もいらないわ
そっとその腕(うで)に 包(つつ)まれ
二人してこぎ出(だ)す 夜(よる)の河(かわ))
過去(かこ)や未来(みらい)さえ 何もいらないわ
そっと優(やさ)しさに 抱(だ)かれて
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